会長挨拶

埼玉県養護教諭会の皆様へ

令和6年度 埼玉県養護教諭会 
 会   長      丸 岡 実 苗

    本会は、昭和23年に研究団体として設立され、今年度創立76周年となります。埼玉県とさいたま市の養護教諭1,631名で構成されており、全国の養護教諭研究会においても、最も大きな組織となっています。

さて、コロナ禍では、児童生徒の健康を守るために、感染症対策をとおして今まで以上に学校保健活動が組織的に推進されました。そして、急速に進んだ教育ICT環境の中、校務支援システムなどの保健管理や、ICTを活用した保健教育が一層推進されてきています。本会の調査研究における集計方法も、理事の入力から会員がICTを活用した個々の入力方法へと、今年度より変更いたしました。
 こうした中、いつの時代においても、「救急処置」は、校種や経験年数に関わらず、直面する養護教諭の職務のひとつであり、周囲からも常に求められています。本会においても、平成2930年度に「養護教諭が行う救急処置活動に関する研究」に取り組んでおります。県内すべての保健室において、科学的な根拠に基づいた適切な救急処置ができる「均てん化」を目指した結果、養護教諭が日頃の救急処置や救急体制を振り返ったり、各支部の研究テーマとして組織的に進めたりするなどの成果が出ました。
 今年度は、一歩進め、救急処置活動を行う養護教諭ならではの視点を生かして、学校事故を未然に防ぐための「事前の危機管理」について、研究を進めていきます。
 研究団体である埼玉県養護教諭会として、研究活動や研修会、広報誌などを通して、会員相互の「学びあいの場」となる活動を今年度も充実していきます。

今後も、埼玉県とさいたま市の養護教諭が、「チーム埼玉」として力を合わせ、この埼玉県養護教諭会のさらなる充実発展のために、会員の皆様方のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い致します。そして、私たち養護教諭自身が、心身ともに健康で、笑顔でいられることを何より願っております。

会長挨拶

埼玉県養護教諭会の皆様へ

  

 令和5年度 埼玉県養護教諭会
 会 長      丸岡 実苗 

 本会は、昭和23年に研究団体として設立され、今年度創立75周年となります。埼玉県とさいたま市の養護教諭1,636名で構成されており、全国の養護教諭研究会の中で最も大きな組織となっています。                     

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、令和2年度からは総会や研修会の中止等が続きましたが、その中でも紙上採決や動画視聴による研修、文献研究など工夫を凝らして継続した事業を行ってきました。そして昨年度は、感染症対策を行ったうえで、ほとんどの事業計画を対面で行うことができました。これには大きな意味があり、各校で一人または二人の養護教諭が、校種・地域・年齢を超えて縦と横のつながりを持つために、Face to Faceと顔を合わせてのコミュニケーションが大切であると、改めて再認識することができました。

 文部科学省「養護教諭及び栄養教諭の資質能力の向上に関する調査研究協力者会議 議論の取りまとめ」(令和5年1月17日)によると、養護教諭の教職生涯を通じた資質能力の向上を見据えた際の課題となり得るものとして、大きく以下の4点が挙げられています。

(1)求められる役割(職務の範囲)の明確化

(2)「資質の向上に関する指標」を基軸とした養成と採用・研修の接続、連携

(3)新たな教員研修制度下における実効性のある研修機会の確保

(4)職務遂行のインフラとしての ICT の積極的な活用

 養護教諭は、新型コロナウイルス感染症対策を含め、児童生徒の様々な健康課題への対応等職務の重要性は増大しており、ますます大きな役割を担っています。また、保健管理や保健教育、健康相談等、幅広い分野におけるICTの積極的な活用が求められています。

 研究団体である埼玉県養護教諭会としても、今後の課題としてとらえ、研修や研究活動、広報誌を通して、会員の皆様の「学びあいの場」となる活動を、今年度も引き続き充実させていきます。そして、埼玉県とさいたま市の養護教諭が、「チーム埼玉」として力を合わせ、この埼玉県養護教諭会がさらなる充実発展していきますよう、会員の皆様方のご理解とご協力をよろしくお願い致します。また、何よりも、まずは私たち養護教諭が、心身ともに健康で、笑顔でいられることを切に願っております。