会長挨拶

埼玉県養護教諭会の皆様へ

  

 令和5年度 埼玉県養護教諭会
 会 長      丸岡 実苗 

 本会は、昭和23年に研究団体として設立され、今年度創立75周年となります。埼玉県とさいたま市の養護教諭1,636名で構成されており、全国の養護教諭研究会の中で最も大きな組織となっています。                     

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、令和2年度からは総会や研修会の中止等が続きましたが、その中でも紙上採決や動画視聴による研修、文献研究など工夫を凝らして継続した事業を行ってきました。そして昨年度は、感染症対策を行ったうえで、ほとんどの事業計画を対面で行うことができました。これには大きな意味があり、各校で一人または二人の養護教諭が、校種・地域・年齢を超えて縦と横のつながりを持つために、Face to Faceと顔を合わせてのコミュニケーションが大切であると、改めて再認識することができました。

 文部科学省「養護教諭及び栄養教諭の資質能力の向上に関する調査研究協力者会議 議論の取りまとめ」(令和5年1月17日)によると、養護教諭の教職生涯を通じた資質能力の向上を見据えた際の課題となり得るものとして、大きく以下の4点が挙げられています。

(1)求められる役割(職務の範囲)の明確化

(2)「資質の向上に関する指標」を基軸とした養成と採用・研修の接続、連携

(3)新たな教員研修制度下における実効性のある研修機会の確保

(4)職務遂行のインフラとしての ICT の積極的な活用

 養護教諭は、新型コロナウイルス感染症対策を含め、児童生徒の様々な健康課題への対応等職務の重要性は増大しており、ますます大きな役割を担っています。また、保健管理や保健教育、健康相談等、幅広い分野におけるICTの積極的な活用が求められています。

 研究団体である埼玉県養護教諭会としても、今後の課題としてとらえ、研修や研究活動、広報誌を通して、会員の皆様の「学びあいの場」となる活動を、今年度も引き続き充実させていきます。そして、埼玉県とさいたま市の養護教諭が、「チーム埼玉」として力を合わせ、この埼玉県養護教諭会がさらなる充実発展していきますよう、会員の皆様方のご理解とご協力をよろしくお願い致します。また、何よりも、まずは私たち養護教諭が、心身ともに健康で、笑顔でいられることを切に願っております。

会長挨拶

埼玉県養護教諭会の皆様へ

令和4年度 埼玉県養護教諭会
会長 丸岡 実苗

  去る令和4年5月25日、埼玉県養護教諭会第1回研修会・総会が、3年ぶりに行われました。実施するにあたり、新旧本部役員で「養護教諭だからこそできる感染症対策」を考えました。参加してくださった皆様も、私語を控え、密集せず、新しい形の受付方法にご協力していただき、無事終了することができました。そのことに、「さすが養護教諭」と感動し、会員の皆様方のご理解、ご協力に、心より感謝申し上げます。
 総会が終了し、今まで支えてくださった先人たちの思いや願いがつまったバトンを受け取って、令和4年度の埼玉県養護教諭会がスタートいたしました。

 学校現場では、新型コロナウイルス感染症対策を講じた教育活動も3年目となり、現在の中学3年生や高校3年生は、マスク越しだけの付き合いであることを改めて実感しています。長引くコロナ対策により、マンネリ化させない工夫、教育活動を元に戻していく方策など、休校明けとは異なる対応に移行してきました。また、この2年間で学校現場では一気に情報化が進み、児童生徒の新たな健康課題も危惧されています。
 養護教諭には、こうした課題への支援を行うとともに、生涯にわたって児童生徒が健康な生活を送るために必要な力を、教職員と連携し、学校全体で育成していくことが求められています。
 そのような中、「組織を生かした学びあい」の意味は大きく、コロナ対策においても、養護教諭同士の学びあいが「負担軽減」となり、そして、仲間がいるという「心の支え」を実感されたことと思います。令和3年度の本会研究からも、養護教諭が感染症対策のために、専門知識・技術・情報を生かし、保健管理と保健教育を推進していることが示されています。

 埼玉県養護教諭会は、校種、年齢、地域を超えた、70年以上続く「研究団体」です。今年度も1635名と、全国で一番の会員数を誇っております。こうした利点を生かし、研修や研究活動、広報誌を通して、会員の皆様の「学びあいの場」となる活動を、今年度も引き続き充実させていきます。感染状況を考慮しながら、まずは対面で行えるように工夫していきます。
 そして、何より私たち養護教諭が、心身ともに健康で笑顔でいられることを切に願っております。
 今後とも、会員の皆様方のご理解、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。